フランス人は、チョコレートがとても好きで、チョコレートだけを扱っている専門店が、パリをはじめ全国のあちこちで見られます。ショーウィンドウに美しく並べられたお菓子は、ほとんどがおいしそうなチョコレートです。そのことから、フランスの食卓には、チョコレートは欠かすことのできないものだということがわかります。
私たちがチョコレートを普段食べるのは、おやつとして少しつまむ程度が多いと思いますが、フランスでは、日本と比べものにならない程、個人の消費量が多く、食卓に頻繁に登場します。朝食には、コーヒーにチョコレートを入れ、仕事の休憩時間などに立ち寄るカフェでは、必ずエスプレッソにチョコレートが添えられます。食事のデザートには、チョコレートを使用したものが出されます。
日本にも、ケーキ屋やお菓子屋はたくさんありますが、チョコレートの専門店はめったに見ることができないと思います。ところが、フランスには、「Chocolaterie」と掲げた何百ものチョコレート専門店が軒を連ねています。そして、それぞれのチョコレート店のショコラティエが、自慢の腕を競い合っています。
毎年秋に、チョコレートだけを集めた「サロン・デュ・ショコラ」(チョコレートの見本市)が開催されており、ベルギーやイタリア、そして日本など、世界各国から集まったチョコレート専門店が、100店以上も並びます。今では、サロン・デュ・ショコラは、ニューヨークや日本、北京でも開催されており、世界的なイベントとなっています。本家のパリでは、カカオ豆の文化や、チョコレートを製造する方法などを学べたり、チョコレートによって作られたドレスや化粧品を紹介したりもしています。